《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「さて、読むか。」

 封を切り、中を見ると五枚もの便箋。

 慣れた手つきで開け、読み始める。



『エディキャリ(拝啓に当たる言葉) 国王様

 
 突然のお手紙で驚いたかと思います。

 しかし、重要なことを至急お伝えせねばならず、このようなことになりました。


 我がローデンス家を長年苦しめきたドードレッシ家。

 滅んだと安心していましたが、まだいました。

 しかも、のこったものはこの国、この星を支配しようともくろんでいます。』


「何、一体どういうことじゃあ!!」

 王は怒って便箋を投げた。

「恐れ入りますが、まだ途中ではないでしょうか?」
「あぁ、途中だ。」

 また便箋を拾って読み始める。


 
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