《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「何とも卑怯者・・・。」

 王は全身震えている。

 王の様子を見て王妃と、トナリズキは嫌な予感を覚えた。


『なぜ、今回が国に直接影響を与えるのか。

 それは、民衆を味方につけていることです。

 今回、エクシリオンの父アルベールは綿密に計画を立てていました。

 私の助手に自分の息子を送り、我が父と叔父を殺し、若い私に医師を継がせ評判をガタ落ちさせて、そして自殺に見せかけて殺す。

 しかし、私は実際は父、叔父以上の優秀な医師だったせいで、アルベールの計画は失敗に終わるかと思うでしょう。

 アルベールはこれでへこたれませんでした。

 地震を起こし、ミュウエノア姫様を大怪我させ、手術中に死なせると言う卑怯な手を取りました。』




 
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