《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ミュウよ、ミュウよ・・・・・・。」

 王は手紙を投げ、泣いてしまった。

 ただ周りの者は唖然とするばかり。

 トナリズキは、そこまで王を泣かせるものなのかと気になり、手紙を拾い上げた。

 そして、読んでしまった。


『今までは、ただドードレッシ家の思いだけで進めていましたが、今回は民衆を味方につけ、その力を使ってローデンス家を滅ぼそうとしているのです。

 それだけではありません。
 
 この泥沼の復讐劇には、王家がかかわっていることなので、王家にも恨みがあります。

 だから、ミュウエノア姫様を術死に追い込ませた御用医師を雇った責任っと言う言いがかりをつけ、王家を滅ぼそうと企んでいます。


 もう、誰ひとり辛い思いさせたくないです。

 だから、この私ルミナミエが決着をつけます。

 生き残りはもう二人しかないと、はっきり断言できます。

 この代で完全に滅ぼします。

 どうか、ご理解をお願いします。』


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