《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 この雰囲気にさすがのチョッンピーは固まった。

 王が泣いている姿なんて・・・

 いつものテンションが出ない。


「チョッピー、帰ったらみんなにこう伝えておけ。」

 トナリズキが家臣を連れている。

「“我々はルナを助けに行く。だから、安心せよと。”」

「分かったっちょ!」

 これは何と言ったらいいのか、ものすごい勢いで飛び去った。


 トナリズキは家臣の方に振り返る。

「よいか、ルナを助け、今度こそドードレッシ家をつぶすんだ。

 あの者の魔法に気をつけろ。

 とにかく、いいな。」

「ははぁ。」

 トナリズキは何かを睨みつけている顔だった。


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