《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 聴診器ではなく、ペンダントを当てている。

 ようは、ペンダントが聴診器のような役割を果たしている。

『とく、とく。』

 と、ペンダント越しに心臓音が聞こえてきた。

『とくん、とく。』


「はい、大丈夫です。」

 それから、次から次へと検査する。


「今日は特に悪いところはありません。」
「そうか、ありがとう。」

 スノハナナは、少し安心したような顔をしていた。

「次は、二週間後にまた来ます。
 何か起こったら、すぐこの私を呼んでください。」
「分かった。」

「では、この辺にて失礼します。」

 っと言って、ルミナミエは部屋を出て行った。




< 14 / 222 >

この作品をシェア

pagetop