《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 原因は突然の病に倒れたっと言うのは表向き。

 だれ一人、疑いもしなかった。

 むしろ、あまりにも早すぎる死に皆驚いては泣いた。


「おとうさ~ん、おとうっぅさん・・・。」

 あまりにも激しく泣くルミナミエ。

 その勢いは誰にも止められない程。

 毎日泣いては一向に泣き止まず、しばらく勉強に手が付けられなかった。

 
――とんでもないことを、してしまったんだ・・・。――

 泣いているルミナミエの後ろで、よくため息をついていた。

 そんな彼女に“自分が殺した”なんて言えるのだろうか。

 もっと怒って、泣いて・・・それじゃあ済まない。

 そう思うとエクシリオンは恐怖が増していた。

 日に日に、大きく大きく。




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