《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 すべては父と叔父、そして幾度の復讐劇で死んだ人のため。

 今、ドードレッシ家の血筋は二人しか残っていない。

 書類にあった家系図によればの話だが。

 それでも、二人だけだと信じる。

 そして、これをチャンスだととらえ、復讐劇に終止符に打たなければならない。

 今打たなければ、これから先も犠牲者が出る。

 悲しむ人も増える。

 打たなくては、打たなくては・・・

 
 ルミナミエはぎゅうっとペンダントを握りしめる。

 魔法の源であるペンダント。

 それさえちゃんとしていれば、たぶん大丈夫。

 そう感じた。

 ルミナミエの戦いのすべては、この魔法。



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