《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
第五章 雪辱を果たすとき
 睨みつけて睨みつけて。

 笑い続けて笑い続けて。

 それで時は過ぎるかと思いきや。

「ハハハ、堂々と現れたな。ハハハァ~」

 アルベールはとにかく笑っている。

 もう、これはルミナミエに勝ったっと、勝手に確信しているからなのか。

 
「こっそり現れるよりましよ。」

 ルミナミエも負けじと、笑っている。

 こっちも勝手に勝利を確信している。

 そして、また睨みつける。

 アルベールに一歩近づく。


――とっとと魔法をかけて、殺したいところだけどね。――

 ルミナミエは鼻をフンと鳴らす。



 

 
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