《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「さあさあ、これでおしまいよ。」

 アルベールはルミナミエに向かって、左手を伸ばす。

 そして、黒白い光を放った。

 ルミナミエはすっとかわす。

 光はルミナミエが経っている真後ろの床に当たり、真っ黒こげになった。


「よけれるとは、なかなか手ごわい相手だな。

 思ったよりは、簡単にいかないな。
 まぁいい、この勝負はこの俺様がいただきだ。」

 アルベールの言葉は、魔法が当たらなかった悔しさが出ていない。

 むしろ自信満々。

「今のは、準備体操っと言うことだね。」

「あぁ。」

 たがいに、自信の大きさは負けていない。

 お互い、鼻をフンと鳴らしている。



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