《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「味方はいらない。」

 ルミナミエの低い声。
 
 エクシリオンを睨みつける目。

 何もかもが怖い。

 エクシリオンが後ろを振り返る。

 ルミナミエとは対照的に、悲しい目。


「なぜ?なぜ信じないの?」

 ルミナミエは、こんな弱々しい発言を無視。

「父も、叔父もお前が殺した。

 そして、今この場で私を殺し、ローデンス家を滅亡に導こうとしている。

 母と兄弟は私の父に殺されたお前にとっては、この上ない望みではないか!」


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