《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 エクシリオンは、肩幅ほどに足を開く。

 表情は、ますます怖くなっている。

「エドシリクト、トベアッサーァァァ!」

 部屋中に声がこだます前に、強烈な光が。

 今まで、見たことないくらい眩しい光が。

 もう見てられない。

 思い切り目をつぶる。


「ぐわぁぁぁ~~!」

 二人の耳には、アルベールの悲鳴しか聞こえない。

 そのまま、二人の記憶は・・・


 もう、もう、何もない。


 何が起こったのか、分からない。


 何だったのか、この光――



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