《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ルナを悪利用する奴から守りたかった。」

 ルミナミエは一気に、現実に戻る。

 エクシリオンの胸から、顔を外す。

 エクシリオンをじっと見つめる。
 その眼は、ちょっと複雑そう。


「ちょ、ちょっ、ちょっと・・・。

 どういうこと?」

 単に、

『ルナを守りたかった。』

 と言えば済むことを、なぜ“悪利用する奴”と付け加えたのか。

 ルミナミエはそこに腑に落ちない。

 いったいなに?何?

 首をかしげても、答えはエクシリオンに聞かないと。




 
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