《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 部屋中響いて、またルミナミエの耳へ。

 気が付けば、涙も出ていた。

 こんなのありえない。

 もうどこに、どこに証拠が。

 エクシリオンの言うこと信じられない。

 信じたくない、信じられない。

 ルミナミエの頭はもう、パンクを超えているような気がする。


 エクシリオンだって、ルミナミエがこう出るとわかっている。

 だけど、これは事実。

 証拠を見せるのはちょっと難しいが。

「ルナ。信じられない気持ちはわかる。
 だけど、最後まで聞いてほしい。」

 本人は覚えていないが、ルミナミエはうなずく。


 

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