《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ごめんなさい。エクシリオン。」

 ふと、自然に言葉が出る。

「いいよ。僕の気持ちがわかれば。」

 笑おうとするエクシリオン。

 だけど、体がついていけない。

 もう、限界に近い。

 魔法で体力を奪ったせいか。


「げほげほげほげほ。」

 突然、エクシリオンは咳をする。

 ルミナミエはふと我に返る。

「シオン、シオン、今すぐ治療しないと。」

 準備しようとしたら、咳が治まった。

 だけど、胸をなでおろせない。


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