《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ありがとう、ルナの気持ちはわかる。

 でも、これはお願いだ。」

 両想いでうれしいはずなのに、すっかりその気持ちは消える。

「なぜ、なぜ、なぜ?

 なぜそこまで言うの?」

 ルミナミエは、生きてほしいと願うばかり。

 エクシリオンの両腕をぎゅうっとつかむ。


「もう、一緒にはいられない。

 僕の正体がっ、ばれた以上は。

 それに、僕が死ねば、ローデンス家とこの国とこの星に、平和が、訪れる。

 だから、僕を・・・死なせて。」

 エクシリオンは、怖くないだろうか?

 一見怖くなさそうに見える。

 でも、本当にそうなのかな?

 自分から望んでいるのかな?

 本当に。


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