《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 ルミナミエはうつむいた。

 エクシリオンのことを考えると、なぜか変な気持ち。

 どうすればいいんだろうと思うと、行く場所もなく迷った子供のようになる。

 空は青いのに、ルミナミエの心は曇り空。

 雨になることはないと思うのが・・・


「ルナ、ルナ。」

 低く、甘い声が聞こえる。

 他でもない。エクシリオンだ。

「あっ、シオン。」

 エクシリオンを見ると、なぜかドキドキ、呼吸ができるかわからない。

 この声を出すのでやっとだ。

「ルナ、とにかく戻って。

 午後の診察始めないと。」

「分かった。」

 
< 21 / 222 >

この作品をシェア

pagetop