《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「シっ、シオン。嫌だ。わぁっかれなんて、いやだ。」

 涙がこぼれて、きちんと言葉が言えない。

 だけど、言いたいことはわかる。

 エクシリオンだって、こう反論するってわかっている。

 それでも、動じない。
 


 
「僕の、望みだ。

 ルナ、大好きだよ。ありがとう。

 僕は、これで、十分。

 大好き・・・。」

 最後は消え入るような声。

 エクシリオンはもう、っと思ったら・・・

 顔が、ルミナミエに迫る。

 何となく、ルミナミエは目をつぶる。

 その瞬間――





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