《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 口に、ふわっと何かを感じる。

 ふわっと花咲いて。

 ルミナミエが目を開ける。

 ほっぺが赤く花が咲いている。

 エクシリオンも恥ずかしそう。


「シオン。」

 再び、天国にいる心地に。

 もう、駆け落ちしてでも、エクシリオンとずっといたい。

 このまま、ずっと。

 ずっと。

 その前に治療しないと、この天国の気分は続かない。


「げほげほげほげほげほげほ・・・。」

 さっきより咳が激しい。

 エクシリオンは地面に伏せる。


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