《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 必ず、“あの戦い”で犠牲になった人を思う。

 ルクファーダ、エグフィーダ、ミュウエノア、エクシリオン、アルベール・・・。

 敵、味方関係なく思い、黙とうをささげる。

 今思えば、あの時ルミナミエにとって敵だった人たち。

 あの人たちも、あの人たちなりに、自分の信じる道を走り、散っていった。

 要は、敵だって事情がある。

 アルベールだって、愛する家族をルクファーダたちに殺されたからこそ、起こした行動だった。

 だから、“あの戦い”は一体なんだったのだろうか・・・。
 今でも、答えは出てない。


――ああ、今頃何しているのかな?

   アルベールと、お父さんと、叔父さんは仲良くしているのかな?

   そもそも、あの二人は仲直りしているかな?――

 思っても、思っても、答えは返ってこない。

 まあ、仕方ないっとあきらめる。


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