《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 さて、さて、今日はいい天気。

 だから、お散歩に出よう。

 まだまだ元気な足腰。

 しっかりとした足取りで歩きだす。

「行ってくるね。」

「いってらっしゃいだっちょ。」

 チョンッピーも、もうおじいちゃん。
 人間では百歳を超えている。

 だけど、昔と変わらない声だ。

 

 暖かく、柔らかくさす日差し。

 なんだか、眠くなる。

 それを阻止するかのように、いろんな声が聞こえる。



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