《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 ルミナミエは、ベンチからたち、エクシリオンの隣へ・・・


――何この気持ち?

 シオンの隣にいると・・・何故か・・・
 安心できるような、ドキドキする。――

 ふっと、エクシリオンの顔を見る。

 少し面長の、いわいるイケメンの顔。

 そこに、なぜか不思議な魅力を感じる。

 
――そうだ。気づいてくれるかな?――

 ルミナミエは、歩きながら水色の白衣のポケットに手を入れた。

 中から取り出したのは、ミュウエノアからもらったイヤリング。

 それをまた、歩きながらつけようとする。

 だけど、読んでいる皆さんもわかると思うのだが、歩きながらイヤリングをするのはかなり無謀だ。

 それでも、ルミナミエはつけようとした。


――気づいてほしいな。――

 ふいに、この思いがよぎった。

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