《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ルナ、何しているの?」

 エクシリオンは立ち止った。


――気づいた。――

 ルミナミエも立ち止った。

「ルナ、何それ。」
「これ、イヤリング。
 ミュウ姫様からもらったの。」

 またドキドキする。微妙に手が震えてきた。

「いつの間にか、ミュウ姫様からもらったの?」
「そう。」

 エクシリオンが何か言うたびに、緊張する。


「僕がつけようか。」


――えっ?――

 思わぬ言葉に戸惑った。

 仮にエクシリオンがつけるとなると、ルミナミエの肌に触れることになる。

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