《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ルナ、ルナ。」

 エクシリオンの声にはっとした。

 また、夢のような気分にはまってしまった。


「さてと、午後の診察しなきゃね。」

「そうだね。
 あっ、今日五時頃にオペがあるよ。
 それ、シオンとリネがやってくれないかな。」

 ちなみに、リネとはこの病院で働く医師で、本当の名は『オトリネス・アチキ』だ。
 話を元に戻そう。

 ルミナミエは、普通に話そうとした。

 でも、若干顔が赤かったが。 

 エクシリオンに、この変な気持ちを悟られたくなかった。

 だから、あえてオペにルミナミエ自身はやらないことにした。

 一人になって、頭を冷やしたかった。

 この変な気持ちの原因を探るために。



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