《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「あった。」

 解説を読むと・・・

『心が惹かれる。』

 っと書いてある。さらに、近くに『恋』って書いてあった。

 それをまた探して。


――相手に特別の愛情を寄せること。――

 ルミナミエは、エクシリオンに対する思いを今一度思い出した。

 “特別”な思いであることは確かだ。


――こっ、これは。

 シオンのことが、好き。シオンに、恋した・・・?――

 もう、これはルミナミエの勘だった。

 それと同時に気付いてしまった。


――ノッセーリという、婚約者がいるのに、私は。――

 実を言えば、ルミナミエには、『ノッセーリ・ケトトピア』という婚約者がいるのだ。

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