《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「分かった。今探すから。とりあえず、十二個全部持って行っていいから。」

 っと言い残し、ルミナミエはオキリンドールを探し出した。

 
――すべては、大出血に苦しんでいる人・動物のために。――

 そう思いながら、歩き続ける。

 だけど、安全な場所にはない。

 だから、崩れてはないけど、今にも崩れそうな場所に入った。

 その瞬間――

 ぐらっ、ぐらっ。

 余震が起こった。

「ぎゃぁ~~。」

 さっきよりずっと揺れは小さいものの、ルミナミエはおびえた。

 さっきの地震で、随分恐怖心を味わったからだ。

 建物の倒壊を防ごうと、魔法を張ろうとした。


 そっ、そうしたら――


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