《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

壱 ミュウエノアが・・・

「大変だっちょ、大変だっちょ。」

 そこに、チョンッピーがやってきた。またもや、大変なことが起こったんだろうと、皆思った。

「大変だっちょ。
 ミュウ姫様が、ミュウ姫様が・・・。」

「ミュウ姫様が?」

 メルキラリが厳しい口調で問い詰める。

「ミュウ姫様が、大けがなさって、意識不明の重体だっちょ!!」
「えっ?大けが??意識不明???」

 ルミナミエはもう、いても立ってもいられない状態だ。

 なんとしてでも、大好きなミュウエノアを救いたい気持ちでいっぱいだ。


「チョッピー。ミュウ姫様は今どこにいる。」

 ルミナミエは、メルキラリより厳しい口調で問い詰める。

「確か、お城が半壊して、今は、城内にいる話だっちょ。」
「分かった。
 シオン、今すぐ準備して。今すぐ。」

 指示したときの顔は、いつもより真剣だ。




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