《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 “若き天才医者”っとしてのプライドをかけた勝負でもあった。

 もう、迷っている暇はない。

 ふと、ミュウエノアからもらったイヤリングに触れる。


――なんとしてでも、ミュウ姫様をお救いします。――

 男を一発で惚れさせる目は、闘志を燃やした目に変わった。

 見つめる先はただ一つ。城のある方角だ。


 ルミナミエは我に返り、倉庫にある薬品を適当に取り出す。

「チョッピー、ミュウ姫様はどのようなおけがを。」
「確か、大量出血で、骨折もあったような・・・だっちょ。」

「ありがとう。」

 さらに、薬品を追加する。

「ルナ。準備できたよ。」
「よし、じゃあ行くぞ。」

 っと言って、二人は魔法で瞬間移動した。



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