《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 グレーのプリーツスカートはふわふわ舞い上がるが、ルミナミエの気持ちはふわふわしている場合ではなかった。

 太陽はまるで二人を追いかけているように見える。

 一刻も早く、ミュウエノアを救いたい気持ちでいっぱいだ。

 それもそのはず、大量出血ならば一刻も早い応急手当、治療が必要になる。

 ルミナミエの頭に、ミュウエノアの顔が浮かんできた。


「ルミナミエ様と、エクシリオン様ですか。」

 二人の目の前に、侍女らしき人が現れた。

「はい。」

 っと即答すると、

「こちらになります。」

 っとミュウエノアがいるだろうテントをさした。

「ありがとうございます。」

 エクシリオンが、お礼を言って、さらにスピードを上げて走った。

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