《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「シオン、やるぞ。」
「分かった。」

 エクシリオンは麻酔の準備に取り掛かった。

「ルミナミエ様。
 私は王家専属看護師筆頭ナイーリノにございます。

 何か手伝うことはありませんか。」

「姫様の様子をしっかり見てください。
 今のところ、医術的なアシストはいりません。」
「分かりました。」

 ルミナミエは、ナイリーノに言った後、エクシリオンの方を見た。

 麻酔準備の状況を見ていた。順調っとみて、ルミナミエは薬品などを取り出し、魔法をかける準備をした。

 エクシリオンが終わったころ、ルミナミエは目を閉じ、ペンダントを握りしめていた。

 ルミナミエら、医師が魔法を伴う手術を行う時にいつもやることだ。

「僕たちとナイリーノさん以外は、僕たちより一メートル以上離れてください。
 ナイリーノさんは一歩下がってください。」

 エクシリオンは安全確保をする。

 場合によっては、魔法の光線によって感電することもあるからだ。


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