《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 だけど、ルミナミエは不安ばかりが募っていく。

 これが永遠の別れかもしれないっと思うと。


 もし、誘拐されたら。

 もし、ルミナミエに対して不満を抱いて、ここを去ったのなら。

 もし、自殺を図るために消えたのか。


 もしもの泡が膨らんでは、はじけての繰り返しだった。


「ルナ。水だよ。」


 キーソの言葉で我に返った。

 ごっくっと、女の子にしては豪快に飲んだ。

 キーソに対し、『ありがとう』っと言うことなく去っていった。

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