《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ルナ、ルナ。聞こえるか。」
「・・・・・・。」

 何も答えない。
 これには、エクシリオン驚いた。

 いつもなら、何か言うはずなのに。
 何も言えないほど大変なことをしたっと、悟るしかない。

 何か言ってほしかった。
 助けてやりたい。

「ルナ、何か言ってくれ。」

 答えない。


――どういうことだ。――

 エクシリオンの焦りが募るばかり。

 ルミナミエは言おうとしようとしているのだが言えない。

 
「何でも、ない。」

 ルミナミエの声は、いかにも自信ない感じが漂う。

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