《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 かちゃ、かちゃ、かちゃ~♪

 普段は気にも留めない、秒針の音が大きく響き渡る。

 周りの者の顔がこわばる。

 ルミナミエは目をつぶっている。

 ルミナミエは周りの顔や、音の一つに気を留めていない。

 完全に自分の世界に入り込んでいた。


 かちゃ~♪

「エデュウセル・キトリアネア。」

 ぴかぁあぁ~♪

 青い光が目に刺さる。
 その光を避けるように目を閉じる。

 しかし、ルミナミエとエクシリオンは目を見開いたまま。

 次第に光が弱まっていく。

 少しずつ、ミュウエノアの体が見えてきた。

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