《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 
 こくり、こくり、こっくり。


「っん?・・・はっ!」

 ルミナミエは、いつのまにか寝てしまったことに今気づいた。

 気が付けばもう空一面、黒に覆われていた。

 まるで、ルミナミエの心を表すがごとく。

 ふと、柔らかいものを感じる。

 肩の方を見ると、毛布がかかっている。
 ずりって落ちたが、また毛布を掛けた。

 なんだか心が温まってくる。


「ルナ、気づいたか?」

 低い声に、ルミナミエは反応しないわけがない。

「大丈夫だよ。」

 ルミナミエは、平常心を保とうとする。

 慌てて、ミュウエノアに視線を移す。

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