《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 ただ、悲しみに埋もれてばかり。

 エクシリオンはもう、何も声かけられない。

 自らも悲しみに埋もれつつ、ルミナミエをそっと見守るしかない。


 その中で、一つのレーキの葉が燃え尽きようとしている。

 エクシリオンは気付き、新しい葉を用意した。 

 新しい葉を、古いレーキにちょんとつける。

 入れ物の中に新しい葉を入れた。

 古い葉を手で仰いでそっと消して・・・。

 
 ぴこぴこ、ぽこぽこ~♪

 機械がけたたましく鳴り響く。

 ルミナミエは思わず立ち上がった。


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