《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ミュウエノアぁ~。」

 王妃が泣き叫ぶながら入ってきた。

 王、トナリズキも一緒だ。

「姉様・・・。」

 トナリズキはこの現実を受け入れられていない。

 ぎこちない雰囲気が漂う。

 言葉が出ない。出せる場所じゃない。


「ルミナミエ、エクシリオンよ。
 二人はようやってくれた。そのことに、わたくしは礼を申したい。」

 王が淡々と話す。

 目には涙が溢れそうになっていることは、誰から見てもわかる。

 二人はもう無気力。

 いつ、ふらぁ~って倒れたっておかしくない。

 涙はもう枯れている状態。

 
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