《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 青い光に包まれたミュウエノアは、ただまっすぐ見つめている。

 ルミナミエとエクシリオンは、足元に駆け寄る。

「ミュウ姫様。」

 ルミナミエがそう呼ぶだけでも怖い。

 自分のせいで、ミュウエノアは死ななくてはならなかった。


 あの時・・・頭蓋骨のヒビをくっつけている時に・・・

 
「あっ・・・。」

 ルミナミエは怖くなった。

 一瞬だけ、間違えて切断するときの光線が出た。

 光線はミュウエノアの脳内を貫く。

 もうこの時点で、即死。

 もう、このこと告げられない。

 王妃の前で『術死』なんて言えない。





 
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