《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 中に入ると、輝くような金色の髪が、長く伸びた女の子がいた。

「ミュウ姫様。ルミナミエでございます。」

 ミュウ姫こそ、ミュウエノアだ。


「なんだルナか。」

「姫様、お怪我から治って一ヶ月が経ちました。

 その後、何か変わったことはございませんか。」

 今から、三か月前。ミュウエノアは木から落ちて足を骨折した。

 ミュウエノアはこれで五回目の骨折だ。

 ルミナミエは、ミュウエノアのお転婆ぶりを呆れながら、検診を進めた。

「変わったこと?

 う~~ん。

 下の者たちが、

『外へ出ないように』

 っと前よりもうるさく言うようになったことかな。」

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