《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「ルナ、また隠しちゃって。ミュウだったら、絶対ばらさないから!」

 ミュウエノアがにっこり笑う。
 その笑顔に嘘はない。

「うぅ、うぅ・・・ん。」

 ルミナミエは苦笑いしながら、またうつむく。

「もう、ルナったら。」

 さっきとは違って、機嫌を損ねた顔だ。


 ・・・・・・・・

 
「あれ?」

 ここはさっきの明るい野原とは対照的。

 薄暗く、柔らかいベッドの上に、周りに家具が並んで。

 現実世界に戻された。

 こんこん~♪

 ドアをノックする音が聞こえる。


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