しっかりしてよっ!
「ゴメン。…はるきっ…ゴメン…」
あたしは春樹が愛しくて春樹に向かう足が
どんどん、どんどん、早くなる
それと対に、あたしの鼓動もどんどん早くなる。
春樹の教室をのぞくと
春樹の姿はなかった
「あれ?…ねぇ、春樹どこか知ってる?」
あたしはたまたま隣にいた男子に聞いてみた
「石野?あー、5限目いなかったし
サボりかな?カバンあるし、そこら辺で
なんかしてんじゃないかな?」
男子はかったるそうに言いはなった
「ありがとうっ」
バッ
あたしは即座に教室を振り返りあの場所へ向かった