天龍Ⅰ


キーコ……



ビクッ。


突然後方から音が聞こえ、小走りだった足をピタリと止め、おそるおそる振り返る。




見ると、ブランコが一つ誰も人は乗っていないのに

キーコキーコ…
と揺れていた。






やだ…




なんか怖い…。

思わず、肩にかけているバックの取手をギュッと握り締めた。










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