天龍Ⅰ
「あっれ~!こんな時間にこんな所で聖蘭の子が何してんの~?」
えっ、だっ誰…
いきなり木の影から5人の男達がゾロゾロとでてきた。
「うおっ、今日の上玉じゃん!いままでの奴とは違うね~」
その1人の男の言葉を聞いて、あたしの脳内に昼間の亜衣の言葉が過ぎった。
「犯行グループは男5人組」
「三日前の子で3件目」
「事件が起こるのは7時すぎ」
やばい。
今すぐ逃げろ。
とあたしの脳みそが警告をするのに、ちっとも身体は動いてはくれない。