天龍Ⅰ


それどころか震える足のせいで立つ事だけでも精一杯の状態だった。



そんなことを考えているうちに男達はニヤニヤと不敵な笑みを浮かばせながら近付いてくる。





「あっ、貴方達が…聖蘭生徒暴行事件の…犯人グループ…?」



「フフッ、へー。そんな大層な事件になっちゃってるんだ?」


「俺達はただ遊んでるだけだっつの~」


その言葉を聞いた途端、やっとあたしの足が勢いよく動きだした。





「おいっコラァ!待ちやがれっ!」




< 24 / 28 >

この作品をシェア

pagetop