月の光につつまれて
私、なにやってたんだろう。ひとりでずっと不安だった。
でもそんなの全然必要なかったんだ。
田邉さんは私を愛してくれてる。それだけで私は十分なのに・・・・。
私はまだ子供だけど、少しでも田邉さんの支えになりたい。そう思ってた。
でも田邉さんにはかなわない。
私の考えてること全部。田邉さんにはわかっちゃうんだね。
じゃあ・・・。
この胸が苦しいようなドキドキも・・・伝わってるのかな。
私の頬に流れ落ちる涙の雫を、田邉さんがくちびるで受け止めた。