月の光につつまれて



「もう泣くな、絢。今日ご両親帰ってこないんだろ?」



「うん。」



「じゃあ、泊まっちゃおうかな。大切な絢をひとり置いていけない。それにもう俺、離れろって言われても無理だから。」



「明日・・お仕事は?」



「午後から。だから午前中は一緒に出かけてもいいし・・・。」



「はい!うれしいです。楽しみ・・・・。でも泊まるって・・・・・なんか恥ずかしい。」



「ん、かわいい・・。大丈夫なにもしないよ。絢が大人になるまで俺は待つから。」



「・・・・はい。」
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