Precious
「はあ、じゃあ伊藤さんは俺がついていくから行っていいよ。」


「あ、はい。」



そう言って看護婦さんはどこか反対方向に歩いて行った。



「なんで先生も一緒に行くのよ。」


「用事があるんだよ。ついでに一緒に行くよ。」



この言葉に正直きゅんときちゃった私。



「へえ、」



と、そっけない返事をして進みだした。



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