ブラッツ




「いらっしゃいませー」


少女はどんどんと進んでいく。

意外と速い。



おいー…

はえーよ!


その後ろ、少年は必死に追いかける。


そのまま少女は受付へと向かう。




スタスタと軽い足取りの少女。

その後ろ、少年はとても足取りが重い。


周りの空気がなんかすごく嫌だ。



えんこーじゃないよ?

皆様わたくしはそんな男じゃないですよ?

健全ですよ?


頑張ってオーラで伝えてみる。


あぁぁぁぁぁああぁ…

視線が痛いかも?


うぅ…


すごく凹む。

まじ凹むわ…


おっ…俺の…

初ラブホ…




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