ブラッツ



「あたし先に風呂入るから」

そう言って消えた少女。



…てかさ、普通さ?

〝絶対見ないでよ〟とか怒鳴りつけたりするんじゃないの?


もしや俺って男に見られてない?

それとも信用されてるだけ?




ふぅ―と長いため息をつき、ベットへとダイブする。


ぶわん、と揺れるベット。

ふっかふか。


さ…さすが、なんて思ってみる。



少年、こんなふわっふわなベットはもちろん初めて。

なんか子供みたいにはしゃいでみたりしてる。


いろんな機能あるー、なんてカチャカチャといじってみる。



「うおー赤のライト!まーぶし~」


ちょっとテンション上昇。


カチカチと、ボタンを押していけば部屋が薄暗くなっていく。


おーもーしーれー!!


もうこんな馬鹿高いホテル(ラブホとはいえ)一生来れないだろう。

だから思いっきり楽しんでみようという方程式完成。





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