ブラッツ
「だから殺せばいいじゃん」
ほら、少女は平然と告げるんだ。
なのにちっとも震えてない。
少年はカタカタ震えてる。
この差はなんだろう?
「あたしは死にたい。こんな世界から抜け出したい」
独り言のように呟く。
すると突然、カっと目を見開き
「殺せって言ってんの!!早くしなさいよ!!」
少女は小さな両手で銃を掴む。
目が赤いような気がするのは…気のせいだろうか?
「早くしなさいよぉッ!!」
少女は大声を張り上げる。