ブラッツ
ブチっと、キレタ。
「俺だってこぇーんだよッ!!!」
少年は怒鳴る。
「人なんて殺したことねえんだよ!!なのに殺せ?ふざけんなッ!!できるわけ、ねえだろ?!」
少年は銃を壁へと投げつける。
ガタンと銃は壁に激突する。
右手を頭に当て、
「できるわけ…ないだろ…」
今にも消えそうな声。
少女は小さくため息をし、
「…じゃあエッチなことでもする?」
普通に言ってみせるのだから、凄いと思う。
いつもの少年ならオーバーリアクションをするのかもしれないが、今はそんな気も起きなかった。
「ばかじゃねーの」
呟き、少女の隣りへと倒れる。