ブラッツ
「意味…分かんねえ、お前」
ため息交じりの声。
いつの間にか曲が全て終わっていた。
だから静かなわけか…
「はあー」
ため息すらも大きく聞こえる。
沈黙が流れる。
この少年少女、今更話すことなどないだろう。
沈黙のまま、30分が過ぎた。
少年はゆっくりと上半身を起こす。
「はあ…?」
隣りを見れば、熟睡中の少女。
多分、まじで寝てるだろう。
「なに?天然ちゃん?」
なんでこんな状況で寝れるのだろうか?と思う。
少年はまたため息をつき、立ち上がった。